西国三十三所写し霊場

安養寺の裏山にある素朴な巡礼地

 安養寺の裏山には西国三十三所観音霊場を模した「写し霊場」があり、それぞれ三十三体の観音像と、信州善光寺の阿弥陀如来像がお祀りされています。写し霊場を巡拝することは、本来の西国三十三所巡礼と同じご利益が得られるとされているため、今でも地域の方々の素朴な巡礼地となっています。
 寺史によると、文政4年(西暦1821年)9月に西国三十三所写し霊場、大師堂、善光寺堂が建立されたとありますが、他の文献に正徳2年(1712年)に時光寺26世南空が印南郡三十三カ所観音霊場を定めたともあり、それ以前から存在していたのではとも考えられています。

納め札について(巡礼の仕方)

 本堂西側にある霊場の入り口には「納め札」が用意してあります。納め札にお名前や願目(病気平癒や家内安全など)をご記入いただき、木箱に入れてください。月に一度の観音講にて読み込み、ご祈願、ご供養をさせていただきます。お布施はお気持ちを本堂正面の賽銭箱までお願い致します。
※賽銭の盗難が相次ぐためご不便をおかけ致します
 その後、正面の階段を登っていただき、時計回りで巡礼をしてください。最後には善光寺堂阿弥陀如来様の前にてお礼参りをして結願となります。

観音講(西国三十三所御詠歌を奉詠する会)

 別所地域では、平成初期頃まで「同行(どうぎょう)」という観音講があり、特定のグループの中で毎月集まって、西国三十三所御詠歌を奉詠するのが慣わしでした。しばらく消滅していたこの観音講ですが、令和5年、現住職と護持会(檀家組織)が講の再興を目指して町民に声をかけ、以来、毎月18日に安養寺の本堂にて御詠歌の奉詠をしています。今では地域外からも人が集まるようになり、観音信仰の道場となっています。
 毎年1月18日の観音講は「初観音」と呼び、江戸期より安養寺に伝わる「十一面観音様」の祈祷札をこの日限定で配布しております。

観音菩薩の御朱印

 安養寺には本尊阿弥陀如来、弁財天の他に、観音菩薩の御朱印があり、裏山の写し霊場を巡拝された方にのみ授与されています。

参道に並ぶ観音像

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