仏教のお話

仏教に関する住職の法話を掲載していきます。
こちらをクリック

仏事Q&A

曹洞宗の仏事について、丁寧に説明していきます。
仏事Q&A①
仏事Q&A②

お寺の掲示板

門前の掲示板の言葉を紹介していきます。
こちらをクリック

- 目 次 -

  1. 寺社は写真を撮るだけの場所にあらず

信仰のかたち①へ

寺社は写真を撮るだけの場所にあらず

令和3年5月

 スマートフォンの普及とともに、以前よりも気軽に、簡単に写真を撮れるようになりました。またそれを不特定多数の人たちと共有するようなSNSも充実しています。スマホを開くと神社仏閣のお写真を拝見する機会も多くなり、皆さんに親しんでいただけることを有り難く感じます。
 ただひとつ、確認しておかなければならないことがあります。それは、神社仏閣は信仰の場所であり、拝み祈る場所だということです。境内に入らせていただき、お参りもせずに写真を撮り、それをSNSにアップして満足する。それでは、せっかくの参拝が勿体ないですし、何より神仏に対して失礼なことですね。
 これはある高野山真言宗の僧侶の方が教えてくださったお話です。
 そのお坊さまがまだご修行なさっていた頃、堂宇の前で整列して読経をなさっていたことがあったそうです。すると、周りにいらっしゃる観光客の皆さんがパシャパシャとシャッターを切られます。移動する時も、撮影禁止区域に差し掛かった時も、観光客は構わず写真を撮っていたそうです。
 するとそんな時、修行僧の皆さんを指導なさる僧侶の方が、ポケットに手を突っ込んで僧侶を「見物」している男性の前まで行き、その手を取っておっしゃったそうです。
「一緒に拝みましょう。」と。
 有り難いお話ですね。あるいは我々は、観光というとその「景色」を楽しむものだと思っているのかもしれません。しかしながら、神社仏閣は信仰の場です。その信仰を知り、信仰にしたがい、寺社の歴史や文化に思いを馳せながらお参りすることでこそ、本当の「景色」が観えてくるのではないでしょうか。
 SNS投稿、御朱印ラリー。ご本尊様の前で手を合わせ、拝む心を大切に。ますます親しんでいきましょう。

参照元 

https://twitter.com/syunmyo/status/1396971747241385985